今回は、パリ五輪で初めて実施される新種目「ブレイキン」についてお話しします。日本の金メダルが期待されるこの競技、さらに開会式でオペラを披露したイケメン歌手がブレイキン選手だったという話題まで盛りだくさんです!
ブレイキンとは?
ブレイキン(ブレイクダンス)は1970年代前半、ニューヨークのブロンクス地区で生まれたヒップホップ文化の一部です。ヒップホップの4つの柱、ラップ(MC)、DJ、グラフィティ、そしてブレイキンから構成されています。
名前の由来は、ダンサーたちが「ブレイクビーツ」と呼ばれる音楽に合わせて踊ることから来ています。ブレイクビーツは曲の「間奏」でパーカッションがメインになる部分であり、この部分が特に盛り上がることに気付いたDJクール・ハークが生み出したものです。
1980年代にメインストリームに登場したブレイキンは、もともとアクロバティックな動きを特徴とするストリートダンスで、即興のパフォーマンスで競い合うものでした。1990年代に国際大会が開催され、世界中で人気を博すスポーツとなりました。
ブレイキンの審査基準
ブレイキンのパフォーマンスは「個性」や「個人の表現」が重要です。しかし、オリンピックでは選手の創造性と技術の両方を考慮した審査が行われます。
パリ大会では、男女別に16人ずつが競技に参加し、4人ずつのグループに分かれて総当たり戦で予選を行います。1対1のバトル形式で3ラウンドずつパフォーマンスを披露し、9人のジャッジが「独創性、個性、技術性、多様性、パフォーマンス性(完成度)、音楽性」の6つの基準で評価します。
最終的な得点は「パフォーマンス性、独創性」が60%、その他が40%の配分で算出され、得点の高い方が勝者となります。
日本の注目選手
半井重幸(Shigekix)
年齢: 22歳
出身地: 大阪府
主な成績:
2018年世界ユースブレイキン選手権金メダル
2020年Red Bull BC One歴代最年少優勝者
国内外で数々のタイトルを総なめにしているShigekix選手、今大会でも大活躍が期待されます。
福島あゆみ(AYUMI)
年齢: 39歳
出身地: 京都府
主な成績:
2021年世界ブレイキン選手権優勝
2021年日本ブレイキン選手権優勝
21歳からブレイクダンスを始めたAYUMI選手は、その後驚異的な技術を身につけ、世界トップレベルの選手となりました。
開会式で話題となったイケメンオペラ歌手
開会式で素晴らしいオペラを披露したポーランドのイケメン、ヤコブ・ヨゼフ・オルリンスキ。彼はオペラだけでなく、ブレイキンの選手でもあります。幼少期から様々なスポーツを経験し、18歳でブレイキンと出会い、その魅力に取り憑かれました。彼の実力は世界トップレベルで、今大会でも大いに期待されています。
おわりに
ブレイキンは8月9日より予選が開始されます。日本選手の活躍はもちろん、世界トップレベルの戦いにも注目です。パリ五輪の新種目、ブレイキンを一緒に応援しましょう!
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